2012年05月12日

山は萌え色

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 飛騨の隅々まで春が行き渡り、山が萌え始めた。
 池ケ原湿原からの帰り途、もう疲れているし今日は早く帰ろうと思っていたのだが、やはり車を止めずには居られなかった。今だけのこの色。小さな若葉たちが、遅い午後の逆光でネオンのように光り輝いている。パステルカラーとよく言われるその淡い色を、文字通りパステルで描いてみよう。
 日が沈む頃、やっと描き終えた。(飛騨市宮川町ニコイ高原)
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2012年05月07日

水芭蕉

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 一昨年、始めてこの池ケ原湿原を訪れて以来、私は虜になってしまった。
これほど美しい場所がたいして有名にもならずに残されていることに、飛騨の奥深さを感じもした。しかしこの湿原が、年々乾いてきているという話を聞いた。湿原の一生の終末期に差し掛かっているのだろうか。それは大変、今のうちにもっと描いておかなければ。
 今年はこれで4日目。水芭蕉たちはそんな人間の思惑も知らず、無邪気に咲いている。(飛騨市宮川町)
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2011年11月10日

彩秋

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 紅葉の季節が来ると、花見の時同様じっとしていられないのは日本人の遺伝子だろうか。普段見慣れた里山の見事な変身ぶりが、次々と私の目を奪う。どこにその美しさの秘密があるのだろう。よく見ると、同じような色にみえても実際は微妙に違う様々な色が含まれていることに気付く。山の上の方が、深い色合いになっている。暗い色があって始めて、鮮やかな色がよりいっそう輝く。落葉広葉樹の雑木の紅葉と、杉檜の常緑とが混じり合っているのが、日本の里山の特徴かもしれない……そんなこんなを考えながら、注意深く色を重ねていく。
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2011年10月24日

紙漉きの里(飛騨市河合町有家)

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奥飛騨の紙漉きの里はもうすぐ楮の収穫期を迎える。今はもう2軒のみとなった紙漉き職人の家のひとつ、清水さんの家を訪ねた。昨冬、NHKテレビの取材があって、その番組放映について知らせてもらって以来、ご無沙汰していた。いつもにこやかに迎えてくれる。取材が大変だった話、今年の楮の育ち具合の話、いろいろつもる話を聞かせてくれる。でも心得ておられて、描いている間は上手く距離を保ってくれている。11月に入り、葉が殆ど落ちたら刈り取り、皮剥きと、いよいよ紙漉きの工程が始まる。
帰り際、自家製のゴーヤの佃煮をおみやげにくれた。
タグ:山中和紙
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2011年07月23日

夏休み

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 やっと夏休み。久しぶりのスケッチ。私にはこの時間が必要なのはずっとわかっていたけど、なかなか出る気になれなかった。今日、すべてから自分を解放して、やっとこの場所に落ち着くことができた。
 朝、急ぐときに通るこの道。なんでこの景色に惹き付けられるのか、今日はゆっくり探ってみよう。ノカンゾウの花が鮮やかに咲いて、風に揺れている。
雲が流れていく、昼下がり。続きを読む
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2011年05月15日

新緑の里山

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高山市丹生川町下保にて
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2011年05月08日

遅日

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スケッチを一つ仕上げ、帰途につく。
まだ日暮れまでは少し時間があったので、
トンネルの手前で逸れて、川沿いの旧道に入ってみた。
水面にきらめく午後の陽光。
淡い新緑が青い陰の中に徐々に呑み込まれていき、
長い春の日もやがて暮れていく。
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若葉萌ゆ

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冬枯れの山が色づき始めた。
芽吹き始めたばかりの、白っぽい淡い色。
宮川沿いに見つけた。
一瞬のこの色。
すぐ変わってしまうから早く。
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2011年05月04日

池ケ原湿原

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ずっと向こうまで
見渡す限り水芭蕉の花。
夢を見てる様。

     (飛騨市宮川町)続きを読む
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2011年02月28日

白いグランド

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白いグランド。
飛騨では1年の内のおおよそ4分の1は雪に覆われている。
その雪も、2月に入ると、次第に雪が締まり、潜らずに歩けるようになってくる。
真っ白なグランドに生徒が数人、続いて十数人が出てきた。
やがて、1列に並び、雪を踏み始めた。
何度か往復をした後、何とその上でサッカーの練習を始めた。
固く締まった雪は春が近づいてきた印。
ポプラが雪の上に影をのばす。白いグランドが薄紅色に染まる。
(飛騨市古川町 吉城高等学校にて)
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2010年10月17日

秋 - 安国寺

安国寺

今朝はストーブを焚いた。やっと天気予報通り晴れたのはもう11時になる頃。飛騨の秋、よく晴れる日ほど朝は曇って冷える。
抜けるような青空、日差しの中でのスケッチが何とも心地よい。あの暑かった夏の記憶もまだ新しいのに。
少しのんびりしすぎて、もう夕方。気の早い銀杏の一枝だけ、先に色づき始めている。その様子がなんだか若々しくてかわいらしく、今日中に色を塗っておこうと思った。
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2010年08月30日

真夏日(飛騨古川/圓光寺境内にて)

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 古川で勤め始めて3年になるのにほとんどここで絵を描いていない。
観光地然としたところを避けたくなるという天の邪鬼が働くのか、わずかに描いた絵はいずれも街の中心部を避けたスケッチ。絵はがきのようにならずに、自分の景色を見つけるに至らなかったこともあるが、積極的に探さなかったのも事実である。
 7月のスケッチ塾は古川。今日という今日はもう逃げられない。観光客がよく通る圓光寺境内周辺は、涼しげな陰の多い場所。松の木陰に入って、瀬戸川沿いに並ぶ酒蔵の裏側の顔を眺めてみる。やはり表からはまだ描けないけれど。
 
 少し描きかけて、ひと月以上経ってしまった。この夏の間に描き終えなければ。朝から入道雲が発達して、青空に鮮やかな造形のパフォーマンスを見せている。
今日も厳しい暑さになりそうだ。

 
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2010年07月04日

Sally in a Rose Garden

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It has been around two years since first I met her.
She came to Japan to work as an assistant English teacher from England and was placed in Hida.
We’ve experienced a lot together through art; sketching, painting, making etchings, watching art exhibitions, and so on…..
Today, we’ve come to Kawai Rose Garden in Hida-city to sketch.
She is supposed to go back to England in one month.
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2010年01月23日

山中和紙の雪晒し(飛騨市河合町)

雪晒し

飛騨の山奥に紙漉の里がある。飛騨市河合町。昔は山中(さんちゅう)と呼ばれた土地で、和紙の産地として往時は紙漉を営む家は100軒余に上ったというが、今は2軒を残すのみとなっている。その1軒、清水さんの所を訪ねた。

山中和紙の清水さん
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2009年07月05日

ひょうたん池

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高山の町の中心部からそう離れていないところ、国道から少し入ったところにひっそりと、ひょうたん池がある。ヒメコウホネとヒツジグサの群生地として保護され、遊歩道も整備されている。
 久しぶりに訪れてみた。日曜というのに訪れる人は他に無く、別天地のような静けさ。水面に影を落とすうっそうとした森。時おり魚が跳ねる。まるで私のために用意された秘密の園のよう・・・。昨日の豪雨のせいで水嵩が増したのだろうか、姫河骨の小さな握りこぶしがやっと水面に顔を出すだけで、未草は見当たらない。
 
 水面に浮かぶ河骨、映る森と空、水の深さ、向こう岸の木々、・・・どう描き分けるか・・・難しい。描きすすむうち、母校の講堂にあった一枚の絵を思い出した。画面いっぱいに浅い池だけを描いた作品だった。水面の落ち葉と水底の石が見事に描かれ、高校生だった私は驚きを持って見つめた。どうしたらこんな風に描けるのだろう・・・誰が描いたのかは知らないが、憧れの絵だった。
 今その講堂は取り壊され、確かめる術も無いが、あの絵の秘密をいつか見つけ出さなければならない。今日やっとそのことを思い出した。
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2009年02月22日

森茂のKさん家

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久しぶりに山之村を訪ねた。去年の冬は来れなかったから。
下之本の寒干し大根がほとんど見られず、ちょっとがっかりする。
森茂のKさん家を訪ね、その事を話すと、時期的にもう終わりだそうだ。
暖冬で雪はずっと少ない。いつもの半分だとか。
それでも雪除けの道具が軒下にずらりと並んでいる。
絵を描かせてほしいと頼む。いつものように快諾してくれる。
お土産に自家製の寒干し大根をくれた。(神岡町森茂)

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2009年02月08日

近作二題

いつまた降るかと待っているのに融ける一方で
描き始めた雪景色のスケッチの続きがそのまま滞ってしまっている。
まさかこのまま(冬が)終わるわけはあるまいと誰もが思っていたはずだが
本当にこのまま春になってしまうかもしれない。

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日曜日、雪景色を描きましょうと声をかけて出かけた。
神原峠を越えてやっと雪景色らしい風景に出会えた。
若い栃ノ木が一本、春を待っている。
今日も晴れ。こうして描いている間にも雪が減っていく。(神岡町柏原)

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丹生川に帰って、山があんまりきれいなので眺めにいって
引き返そうとしたときに反対側の景色に引き止められた。
それにしてもこれは全くいつもならふた月ほど先の風景だ。
(丹生川町細越の広殿)

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2009年01月08日

新春の焼岳

新春の焼岳

山また山のそのまた奥、
急に視界が開けて、広々とした大地の上に町があった。
そこが本郷。
焼岳の眺望がとてもいいという場所を聞いて出かけた。
雪をかぶった畑の端に山ぶどうの棚があったので、そこから覗いてみる。
正月からこっち、よく晴れる。
今日は煙もよく見える。 (高山市上宝町本郷)

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2008年11月17日

初冬のグランド

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ポプラの紅葉は早く、あらかた葉を落としてしまったが、桜は待ってくれていた。
グランドの隅に落ち葉の山が作ってある。
風が吹くとその山がみるみる削られてグランド中に葉が舞い広がる。
時折バサリと大きな葉が頭の上に降ってくる。
まだポプラも残っていたのか、と思う。
明日あたりから雪の予報。

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2008年09月07日

時雨の隙間(宮川町種蔵)

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 今年の夏は種蔵で終わった。不安定な天候の中、何とか仕上げたというような絵になってしまったが...。
 飛騨市宮川町種蔵地区は、石積みの棚田と板倉の穀物蔵がまとまった形で残っている所である。種蔵は住宅とは離れた場所に作られた。万が一住宅が火事の際にも種籾を守るためだと言う。厳しい山間の地に石を積んで田を耕し、何世代にも渡って守り継いできた風景だ。
この細い農道をずっと昔から人々が行き来してきたのかと思いつつ、雨があがって時折晴れ間が覗きはじめた空を眺める。
稲刈りも近い。
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